高2の模試は何を受ける?全国統一高校生テストなど高校生の模試4種類と選び方

高校生の模試の選び方。判定・科目・申し込み方の3点で中学の模試から高校の模試へ何が変わるかを並べた対応表と、申し込み方による3つの類型

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答え高2の模試は、学校を通して受ける進研模試と、個人で申し込める全統模試・駿台の模試・全国統一高校生テストに分かれます。学校で受ける模試を軸に置き、母集団を変えて自分の位置を確かめる模試を年1〜2回足すのが基本の組み方です。高校受験の模試と比べると、判定の対象が大学に変わり、文系・理系で受ける科目が分かれます。

「高校に入ったら、模試はどれを受ければいいんですか」。中3の冬、高校受験の模試を受け終えた生徒から、ほぼ毎年同じことを聞かれました。高校受験のときは、県の入試に合わせた模試を選べばよかった。ところが高校生の模試は、名前も主催者も一気に増え、学校で受けるものと自分で申し込むものが混ざっていて、どこから考えればいいのかがわからなくなります。

高二(高2)になると、共通テストまでの残り時間が見えてきて、この迷いはさらに強くなります。ただ、高校生の模試は申し込み方で整理すると、選ぶ順番がはっきりします。学校を通して受けるもの、個人で申し込むもの、無料で招待されるもの。この3つのどれにあたるかで、受ける意味と回数が変わるからです。

この記事では、高校生が受ける主な全国模試の違い、高2の模試の選び方、そして中学の模試から高校の模試へ切り替わるときに何が変わるのかを扱います。高校受験を専門に18年、中学生を高校へ送り出してきた側から見た整理です。大学受験の指導者としてではなく、高校受験の模試を知っている者として、その続きにあたる高校生の模試を書きます。

この記事のサマリー

  • 高校生の模試は申し込み方で3つに分かれる:学校を通して受ける模試、個人で申し込む模試、無料招待の模試です
  • 進研模試は学校を通して受ける:ベネッセは原則として個人からの申し込みを受け付けていません
  • 全統模試・駿台の模試は個人でも申し込める:全統模試は会場受験と自宅受験があり、駿台は高2向けに全国模試を年3回実施しています
  • 全国統一高校生テストは無料招待:2026年は11月1日実施で、高1〜高3に加えて高校生レベルの学力を持つ中学生も受けられます
  • 高2は学校の模試を軸に年1〜2回足す:秋から冬には、共通テストの形式に慣れる回を入れます
  • 中学の模試から変わるのは3つ:判定の対象が大学に、科目が文理と受験科目で分かれ、学校を通して全員で受ける模試が加わります

高校生の模試は、学校で受ける模試と個人で申し込む模試に分かれる

高校生の模試は、学校を通して受ける模試と、個人で申し込む模試に分かれます。個人で申し込む模試の中には、受験料がかからない無料招待の模試もあります。高校受験の模試は、塾外生でも自分で申し込めるものが中心でしたが、高校生になると、学校が申し込みを取りまとめて全員で受ける模試が加わります。

高校生の模試を申し込み方で分けた3つの類型
類型主な例申し込み方高1・高2での使い方
学校を通して受ける模試進研模試学校が取りまとめる。個人からの直接の申し込みは原則不可全員が同じ回を受けるので、学年の中と全国での位置を追う軸になる
個人で申し込む模試全統模試、駿台の模試主催者のサイトや窓口で本人が申し込む学校の模試と母集団を変えて、位置を確かめる
無料招待の模試全国統一高校生テスト本人が申し込み、受験料はかからない費用をかけずに、共通テストと同じ形式を体験する

この3つを分けておくと、「全部受けないといけないのか」という迷いがなくなります。学校を通して受ける模試は、自分で選ぶものではなく、在籍している高校が決めます。本人が選ぶのは、個人で申し込む模試と無料招待の模試を、年に何回、いつ足すかだけです。

高校受験の模試にも、会場・自宅・オンラインといった受け方の違いがありました。高校生の模試でも、会場受験と自宅受験の両方を用意している主催者があります。受験形式による違いの考え方は、模試の種類を会場・自宅・オンラインで整理した記事で書いたものがそのまま使えます。

藤原 誠一

元教室長の視点

藤原 誠一|日本進学教育研究機構認定 高校受験指導アドバイザー

高校に進んだ卒業生が顔を出しに来ると、「学校で勝手に模試の申し込みが済んでいて驚いた」という話をよく聞きました。中学生のときは、どの模試を受けるかを家庭で決めて、自分で申し込んでいたからです。高校では、その軸にあたる部分を学校が用意してくれます。だから高1のうちは、学校の模試を落ち着いて受け、成績表の読み方に慣れることを先にしてください。自分で足す模試を考えるのは、そのあとで間に合います。


高校生が受ける主な全国模試──主催者で4つに分かれる

高校生が受ける主な全国模試は、ベネッセの進研模試、河合塾の全統模試、東進の全国統一高校生テスト、駿台の模試の4つです。それぞれ申し込み方と実施の形が違い、どれか1つが優れているというより、使いどころが違います。ここでは各主催者の公式の案内に書かれていることだけを並べます。

進研模試:個人ではなく学校を通して受ける模試

進研模試は、ベネッセが実施する模試です。ベネッセの案内には、「原則として、ベネッセでは、個人から直接の申し込みを受け付けていません」と書かれています。多くの場合、在籍している高校を通して受ける模試です。

ただし例外があり、ベネッセ・駿台模試(9月・10月・11月)は、駿台予備校で個人の申し込みを受け付けていると案内されています。学校が進研模試を実施していない場合や、学校とは別に受けたい場合は、この例外があるかどうかを先に確かめてください。

全統模試:会場でも自宅でも受けられる河合塾の模試

全統模試は、河合塾が実施する模試です。河合塾の全統模試の案内では、年間ののべ受験者数を273.5万人(2025年度実施)としています。高2生向けには、記述式の全統高2模試が年3回組まれ、2025年度には共通テスト形式の全統共通テスト高2模試や、全統記述高2模試も実施されました。

申し込みは、学校から配られる専用の案内を使う方法のほか、専用の案内を持っていない人も河合塾のサイトから申し込める形になっています。高2生対象の案内には、会場受験または自宅受験の回が示されています。学校を通して受ける場合と、個人で申し込む場合の両方がある模試です。

全国統一高校生テスト:無料招待で年2回の東進の模試

全国統一高校生テストは、東進が実施する模試で、受験料はかからない無料招待の形をとっています。公式の案内によると、2026年11月の回は11月1日(日)に実施され、全学年統一部門・高2生部門・高1生部門の3つに分かれています。大学入学共通テストと同じレベル・出題形式で作られていると説明されています。

対象は高3生・高2生・高1生で、高校生レベルの学力を持つ中学生(「高0生」と呼ばれています)も受験できます。成績表は試験から最短中5日でWeb上に返却され、解答解説は試験当日に公開されます。6月にも実施されており、年に2回受けられる模試です。

駿台の模試:高2は全国模試が年3回、ほかに学力判定テスト

駿台予備学校の高2生の模試一覧には、高2駿台全国模試が6月・10月・2月の年3回、11月の高2アドバンスト、そして期間を区切って受ける駿台atama+学力判定テストが並んでいます。申し込み方法は、受験生の立場(在籍校経由か個人かなど)によって異なると案内されています。

4つを並べると、学校経由が中心のもの、学校経由と個人の両方があるもの、無料で個人が申し込むもの、個人と学校の両方の窓口があるものと、申し込みの入口が違います。どれを受けるかを決める前に、まず自分の高校がどの模試を学校で実施しているかを確かめてください。それが決まれば、個人で足す模試は自然に絞れます。


高2の模試は何を受けるか──学年と志望で軸を1つ決める

高2の模試は、学校で受ける模試を軸にして、個人で申し込む模試を年1〜2回足すのが基本の組み方です。足す1〜2回は、志望が共通テストを中心にした入試なのか、大学ごとの記述式の試験を中心にした入試なのかで選びます。大学受験の模試に「これさえ受ければよい」という答えはなく、学年と志望で軸を1つ決めることが選び方になります。

高2の秋から冬は、共通テストの形式に慣れる回を入れる

高2の秋から冬にかけては、共通テストまで1年あまりになります。この時期に、共通テストと同じ形式の模試を少なくとも1回受けておくと、高3になったときに時間配分と問題量に驚かずに済みます。河合塾の共通テスト形式の高2模試、駿台の高2向けの共通テスト対応の模試、共通テストと同じレベル・形式で作られている全国統一高校生テストなど、高2向けにこの形式の回を用意している主催者は複数あります。

高1のうちは、まず学校の模試の成績表を読むことに慣れれば十分です。高1から個人の模試を重ねても、成績表を読む前に次の回が来てしまえば、回数だけが増えます。回数を増やす前に、受けたあとの解き直しの時間が確保できているかを確かめてください。解き直しの手順は模試の復習と解き直しのやり方を扱った記事で書きました。高校生の模試でも考え方は同じです。

学校の模試を軸に、個人で申し込む模試を年1〜2回足す

学校で受ける模試は、同じ学校の生徒と同じ回を受けるので、学年の中での位置の推移を追うのに向いています。一方で、母集団が学校で受ける層に限られるため、別の層の中で自分がどこにいるかを知るには、個人で申し込む模試を足す必要があります。

志望に応じて足す模試の考え方(高2)
志望の中心足す模試の選び方
共通テストを使う入試共通テストと同じ形式の模試を、秋から冬に1回。費用をかけたくなければ無料招待の模試から入る
大学ごとの記述式の試験記述式の全国模試を年1〜2回。母集団の中で記述の答案がどう評価されるかを確かめる
まだ決めていない学校の模試を軸にしたまま、無料招待の模試で共通テスト形式を一度体験する

足す回数を年1〜2回にとどめるのは、部活動や定期テストとの両立を考えるためでもあります。高校生の模試は1回で半日から1日を使い、多くは受験料もかかります。高3になると模試の回数と費用は増えていくので、高2のうちに何を軸にするかを決めておくと、高3の組み立てが楽になります。大学受験の費用の中で模試代がどのくらいを占めるかは、姉妹サイトの大学受験の塾費用を扱った記事で整理されています。


中学の模試から高校の模試へ、切り替わる3つのこと

中学の模試から高校の模試へ移るときに切り替わるのは、判定の対象、受ける科目、申し込み方の3つです。判定は高校から大学に、科目は5教科から文系・理系と受験科目に合わせた組み合わせに、申し込み方には学校を通して全員で受ける模試が加わります。この3つを知っておくと、高1の最初の成績表に戸惑わずに済みます。

判定の対象が高校から大学に変わる

高校受験の模試では、志望校として登録した高校ごとに合格可能性の判定が返ってきました。神奈川では、内申点と学力検査の比率を高校ごとに当てはめる判定を返す模試もあります。高校生の模試では、判定の対象が大学・学部・入試方式に変わり、同じ大学でも学部や方式によって判定が分かれます。

高校受験の模試と高校生が受ける模試は、対象学年も判定の仕組みも別のものです。この違いは高校受験の模試を中3の時期で整理した記事でも触れました。判定の記号をどう受け止めるかという考え方は、どちらの模試でも使えます。

文系・理系と受験科目で、受ける科目が分かれる

中学の模試は、英語・数学・国語・理科・社会の5教科が基本でした。高校生の模試では、理科が物理・化学・生物・地学などに、社会が歴史・地理・公民などに分かれ、受験する大学に合わせて科目を選んで受けます。全国統一高校生テストの全学年統一部門でも、地理歴史・公民から最大2科目を選ぶ形になっています。

高1・高2向けの模試には、英語・数学・国語から選んで受ける形のものもあり、理科・社会は志望と受験科目が固まるにつれて加わっていきます。中学の5教科を教科ごとにどう対策するかは科目別の模試対策を扱った記事で書きました。高校では、その5教科が受験科目に合わせて細かく分かれていきます。

学校を通して全員で受ける模試が加わる

中学生のときは、学校の実力テストとは別に、模試は家庭の判断で申し込むものでした。高校では、学校が申し込みを取りまとめ、学年の全員が同じ日に受ける模試が加わります。進研模試が学校を通して受ける形をとっているのは、その代表的な例です。

この違いは、高1の最初の模試で実感することになります。自分で選んでいない模試を受け、学年全体の中での順位が返ってくる。中学のときのように「どの模試を受けるか」を考える前に、「学校の模試の結果をどう読むか」から始まるのが、高校の模試の入り方です。

藤原 誠一

元教室長の視点

藤原 誠一|日本進学教育研究機構認定 高校受験指導アドバイザー

中3のうちに高校生向けの模試を受けてみたい、という生徒がときどきいました。全国統一高校生テストのように中学生も受けられる模試があるので、受けること自体はできます。ただ、私がすすめていたのは、高校受験の模試の解き直しを終えてからにすることでした。高校受験の模試で落とした基本問題が残ったまま高校の範囲に触れても、どちらも中途半端になります。高校の模試は高校に入ってからでも十分に間に合います。


高1・高2の模試を年間予定に置き、塾外生にも無料で開く──臨海セミナー大学受験科

高校生の模試を、学年ごとの年間の予定として示している塾もあります。神奈川発の大手である臨海セミナーの大学受験科は、高1・高2の模試の時期を年間スケジュールとして公開し、塾に通っていない高1・高2にも無料の模試を開いています。模試の置きどころと、受けたあとの面談までを、学年の予定の中で示している例です。

書籍『受験・学校選び ── 元教室長が教える後悔しない塾の決め方』の表紙

著書のご案内

受験・学校選び ── 元教室長が教える後悔しない塾の決め方

藤原 誠一 著/日本進学教育研究機構

中3で塾を選ぶときは、高校に上がったあとも同じ塾で続けられるかどうかを確かめておくと、高1の春に塾を探し直さずに済みます。書籍では、塾を選ぶ段階で確認しておきたい項目を章立てて扱いました。「高校部はありますか。高1の模試は何回ありますか」と聞くと、その塾が高校以降をどう組んでいるかがわかります。

高1は年4回、高2は年3回の模試と共通テスト模試

臨海セミナー大学受験科の模試・講座の年間スケジュールによると、高1は6月・8月・11月・2月の年4回、高2は6月・8月・11月の年3回に模試が置かれ、高2の2月には共通テスト模試が組まれています。高3になると、共通テスト模試と記述模試が5月から秋にかけて続きます。

この記事で書いてきた「高2の秋から冬に共通テストの形式に慣れる回を入れる」という考え方が、学年の予定として組み込まれている形です。高1から同じ時期に模試が置かれているので、高2の同じ月の結果と比べて、1年間の推移を読むことができます。同じスケジュールには、高1・高2の定期テスト対策の時期も並んでいて、模試と定期テストの両方を1年の中でどう配置するかが示されています。

塾外生が無料で受けられる大学受験スタート模試と、返却時の学習面談

塾に通っていない高校生向けには、大学受験スタート模試が案内されています。対象は高1・高2で、「臨海にお通いでない方が対象」と明記されています。教室受験は10月17日・11月14日・12月12日(いずれも土曜)、自宅受験は1月31日(日)が申し込みの締め切りで、英語・数学・国語から受けたい科目を選べます(1科目でも可)。費用は無料です。

この模試の特徴は、受けたあとの扱いにあります。答案を提出したあと、近くの教室で返却と無料の学習面談が行われ、解説冊子も渡されると説明されています。模試を受けっぱなしで復習していない人に向けて、返却時の面談で復習の仕方や学習のアドバイスを話すとも書かれています。問題は基礎学力の定着度を確かめる臨海オリジナルの問題です。

臨海セミナーには、国公立・早慶上智・MARCHなどが第1志望の高1・高2に向けた入試得点力測定模試もあり、英語・数学、英語・国語、英語・数学・国語の3つの組み合わせから選んで無料で受けられます(大学受験スタート模試との同時受験はできません)。

弱みも書いておきます。大学受験スタート模試は臨海のオリジナル問題で、全統模試や全国統一高校生テストのように全国規模の母集団の中で位置を測る模試とは役割が違います。基礎が身についているかを確かめ、返却時の面談で次の学習を決めるための模試と考えるのが合っています。全国での位置を知りたい場合は、前の章の全国模試と組み合わせてください。

ここに書いた日程や対象、費用、受け方は2026年9月時点の案内によるもので、年度ごとに改められます。申し込む前に、その回の実施要項を公式サイトで開いてください。どの模試の結果も、1回で志望校を決める材料にはならない点は、高校受験のときと変わりません。

高校生の授業と個別指導の組み方──湘南ゼミナール・ステップ

神奈川県内で高校受験を扱う塾の中には、高校生の部門を持つところがあります。湘南ゼミナールとステップの高校生向けの仕組みを、公式に記載のある範囲で書いておきます。

湘南ゼミナールは、高校生の指導内容の案内で、一般入試・定期テスト対策、総合型選抜・推薦入試対策、講師1人に生徒2人までの個別指導、そして河合塾マナビスの映像授業と個別フォローを組み合わせたコースを挙げています。集団・個別・映像の3つの形から選べる構成です。2026年9月27日時点のイベント情報には、高校生向けの模試の案内は載っていませんでした。

ステップは、高校生のコース一覧で、高校生活と志望大学の現役合格の両立を支える高1〜高3の集団塾と、個別指導の2つを挙げています。2026年9月27日時点の模試・イベントの案内では、高校生を対象に受付中の模試・イベントはないと表示されていました。

3社を並べると、高校生の模試を塾外生にも開いているかどうかで違いが出ます。高校生が自分で受ける全国模試は、前の章の4つの主催者が中心になります。塾を選ぶときは、模試の結果を受けて計画を見直す場があるかどうかを聞いておくと、通い始めてからの使い方が見えます。高校生の塾選びで確かめておきたいことは、姉妹サイトの高校生の塾を目的別に選ぶ記事で扱われています。


よくある質問(FAQ)

Q高2の模試は、いつ何を受けるのが一般的ですか?

高2(高二)の模試は、学校を通して受ける模試を軸にして、個人で申し込む模試を年1〜2回足すのが一般的な組み方です。足す回は、秋から冬に共通テストと同じ形式の模試を1回入れると、高3の時間配分に備えられます。記述式の入試が中心の志望なら、記述式の全国模試を加えます。受けたあとの解き直しの時間を先に確保してください。

Q全国統一高校生テストの受験料と対象学年は?

全国統一高校生テストは東進が実施する模試で、受験料はかからない無料招待の形です。対象は高3生・高2生・高1生で、高校生レベルの学力を持つ中学生(高0生)も受けられます。全学年統一部門・高2生部門・高1生部門に分かれ、2026年11月の回は11月1日に実施されます。6月にも実施されています。

Q進研模試は個人で申し込めますか?

進研模試は、原則として個人では申し込めません。ベネッセは個人からの直接の申し込みを原則として受け付けておらず、在籍している高校を通して受ける模試です。例外として、ベネッセ・駿台模試(9月・10月・11月)は駿台予備校で個人の申し込みを受け付けていると案内されています。学校が実施しているかをまず確かめてください。

Q大学受験の模試は河合塾・駿台・東進・ベネッセのどれがよいですか?

大学受験の模試は、どれか1つが優れているのではなく、学年と志望によって軸にするものが変わります。まず学校を通して受ける模試を軸にし、共通テストを使う志望なら共通テスト形式の回を、記述式の試験が中心の志望なら記述式の全国模試を年1〜2回足します。費用をかけずに試したい場合は、無料招待の全国統一高校生テストから入れます。

Q中3でも全国統一高校生テストを受けられますか?

中3でも受けられます。全国統一高校生テストは、高校生レベルの学力を持つ意欲のある中学生を「高0生」として対象に含めており、高1生部門または全学年統一部門で受験できます。ただし高校受験を控えている場合は、高校受験の模試の解き直しを先に終えてから受けるほうが、どちらの学習も中途半端になりません。

Q高1の模試は、学校で受ける回だけで足りますか?

高1の模試は、学校で受ける回を中心にすれば多くの場合は足ります。高1のうちは、成績表の読み方に慣れ、受けたあとの解き直しを習慣にすることが先です。学校以外の層の中で自分の位置を確かめたくなったら、無料招待の模試や個人で申し込む全国模試を年1回足してください。回数を増やすのは高2からで間に合います。


まとめ

高校生の模試は、申し込み方で3つに分かれます。学校を通して受ける模試、個人で申し込む模試、無料招待の模試です。主な全国模試は、学校を通して受けるベネッセの進研模試、会場受験と自宅受験がある河合塾の全統模試、無料招待で年2回実施される東進の全国統一高校生テスト、高2向けに全国模試を年3回実施する駿台の模試の4つです。

高2の模試は、学校で受ける模試を軸にして、個人で申し込む模試を年1〜2回足すのが基本の組み方です。秋から冬には共通テストと同じ形式の回を1回入れ、記述式の入試が中心の志望なら記述式の全国模試を加えます。大学受験の模試に「これさえ受ければよい」という答えはなく、学年と志望で軸を1つ決めることが選び方です。

中学の模試から高校の模試へ移るときに切り替わるのは、判定の対象が高校から大学に変わること、受ける科目が文系・理系と受験科目で分かれること、学校を通して全員で受ける模試が加わることの3つです。高1は、まず学校の模試の成績表を読むことに慣れてください。

模試を年間の予定として示している例として、臨海セミナー大学受験科は高1に年4回、高2に年3回の模試と2月の共通テスト模試を置いています。塾に通っていない高1・高2には、無料の大学受験スタート模試を開いており、答案の返却時に学習面談と解説冊子があると案内しています。全国での位置を測る全国模試と、基礎を確かめて面談で次の学習を決める模試を、役割に応じて組み合わせてください。

この記事を書いた人

藤原 誠一

藤原 誠一

日本進学教育研究機構認定 高校受験指導アドバイザー/元塾教室長

神奈川県の大手学習塾で18年、教室長として進路指導を統括。模試の結果を「現在地」として読み、次の一手に変えるための考え方を発信しています。

書籍『受験・学校選び ── 元教室長が教える後悔しない塾の決め方』の表紙

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執筆者プロフィール|note(藤原 誠一)